新設の国際保健についての「パートナーシップ」は、ミレニアム開発目標での約束である妊産婦と子どもの健康を実現するよう、国、地域と地球規模の活動を調和させ強化します。
なぜ 妊産婦、新生児と小児の健康を実現するための
国際保健パートナーシップが必要なのですか?
毎年、50万人以上の女性が妊娠・出産が原因で死亡しています。毎年、1000万人以上の子どもたちが5歳の誕生日を迎える前に死亡しています。5歳未満で死亡する子どもの約40%が生後1ヶ月以内に死亡しています。最近の研究によれば、効果が実証され、多額の費用をかけなくて済み、かつすべての女性たちや子どもたちが利用できる方法で、少なくとも3分の2の死亡は防げます。その方法が広まり、妊産婦、新生児と小児の健康改善への取組みの格差が是正されれば、毎年約700万人の女性や子どもたちの死亡を防げます。ただし、この課題はあまりにも大きいため、個々の国家、組織や機関が単独では解決が不可能だからです。
妊産婦、新生児と小児の健康のための
パートナーシップとは何ですか?
「妊産婦、新生児と小児のためのパートナーシップ」は、国連で合意したミレニアム開発目標4(乳幼児死亡率の削減)と5(妊産婦の健康の改善)の早期達成のために、2005年9月に新設された、妊産婦、新生児と小児の健康のための、世界的規模の保健パートナーシップです。
このパートナーシップは、既存のthe Partnership for
Safe Motherhood and Newborn Health、the Child Survival Partnership and the
Healthy Newborn Partnership、the Healthy Newborn Partnershipという3つの団体が合流して結成されました。このパートナーシップの目的は、妊産婦、新生児と小児の健康を改善するために国家的、地域的、世界的な活動を強化し、協調させることです。
どのような人が、「妊産婦、新生児と小児の健康のための
パートナーシップ」で活動していますか?
パートナーシップは、パートナー国、国連や多国間機関、NGO非政府組織、保健専門者組織、二国間援助のドナーや基金、学術や研究機関などの声を代表する広い分野にわたる80以上の会員で構成されています。
パートナーシップは、妊産婦、新生児と小児の健康に取組んでいるコミュニティと協力し、より統合され効果的なアプローチを促進します。
「妊産婦、新生児と小児の健康のための
国際保健パートナーシップ」は何を提供しているのですか?
パートナーシップは、メンバー同士の優れている部分を結びつけ、一つの団体だけでは達成しがたい課題についての議論ができるようにします。また、妊産婦、新生児と小児の健康を実現するための、基本的な方法があまねく行き渡ることを目指す、各国による取組みを支援します。そのために焦点を当てるのは、下記の項目です。
●各国への支援 : 積極的に、各国への援助が競合しないよう調整し、国単位の政策の立案、実施、評価を支援する。
●アドボカシー : 政治課題の中での妊産婦、新生児と小児についての注目度を上げ、資金などの社会資源をより多く求めてアドボカシーを展開する。
●効果的な方法 : ケアの利用についての格差を是正に焦点を当て、証拠に基づく、費用に比して効果が上がる方法を査定し、拡大し、届けることを促進する。
●モニタリングと評価 : あらゆるレベルの関係者が財政的、政治的な公約を果たしているか、その進展状況を評価する。
パートナーシップには、どのように関われますか?
The Partnership for Maternal, Newborn & Child Health では、会員を募集しています。活動内容等に関心のある方は、ご連絡ください。
すぺーすアライズもPartnershipの会員として、アドボカシー活動に取り組んでいます。