●WGNRR Women's Global Network for Reproductive Rightsについて
WGNRR today!
Women's Global Network for Reproductive Rights (WGNRR) は1978年に設立され、その創設者は第1回International Women & Health Meetings (IWHM、女と健康国際会議)の主催者たちです。International Contraception, Abortion & Sterilisation Campaign (ICASC、国際避妊、中絶、不妊キャンペーン)のコーディネーショングループとオランダのグループ"Wij Vrouwen Eisen" (We Women Demand)が、1984年オランダ・アムステルダムで Women's International Tribunal & Meeting on Reproductive Rightst(リプロダクティブライツについての国際女性法廷と会議)を主催しました。この会議の成果の一つが、Women's Global Network for Reproductive Rights (WGNRR) を創設することでした。この日から、世界中の組織と個人の自立的なネットワークとして WGNRRは出発することになりました。
WGNRRはICPD(1994年カイロ・国際人口開発会議)や1995年北京女性会議の準備、実施、会議後において、女性のリプロダクティブライツを保健課題としてだけでなく、社会的・政治的文脈の中に重要課題として位置づける重要な役割を担ってきました。
また、WGNRRは濫用的な人口管理政策とその実施について分析を重ね、対抗してきました。そのなかでWGNRRは、女性たちが自分の身体と人生について自分で決め、そのようにできるための手段を利用できる条件を整えるべきであると、とくに主張してきました。
Vision
私たちが目ざす社会は、女性たちがリプロダクティブ・セクシュアルライツを享受でき、社会的、政治的、文化的、経済的抑圧を受けることなく、自分自身の個人としての価値を保つことができ、尊厳を保って健康に生きられる社会です。
Mission
WGNRRはすべての女性と女児にとってのリプロダクティブ・セクシュアルヘルス/ライツをより効果的に促進し、改善するために世界中の組織と個人に情報を提供し、結びつけ、巻き込み、強化するために活動しています。
WGNRRはRSHRを次のように定義しています。
RSHRとは、女性が安全で、責任をもち、充実した性的生活と、子どもを産むかどうか、いつ、どのような間隔で子どもを産むかを、強制や差別や暴力を被ることなく自分で決めることができるための、相互関係的で、基本的人権である。
Objectives
上記の使命を実現するために、WGNRRは次のような活動をする。
1. リプロダクティブ・セクシュアルヘルス/ライツ(RSHR)についての情報を収集し、交換し、広めていくプラットフォームを提供する。多様なコミュニケーションの道具を通して、会員はリプロダクティブ・セクシュアルヘルス/ライツ(RSHR)と他の分野横断的課題との関連について経験や教訓や視点を分かち合うことになる。
2. 地球規模のコミットメントとの結びつきを通して地域を越えたネットワークを強化して、草の根、地方、国、地域という異なるレベルの協力やネットワーキングを可能にする。
3. 会員がトールキッツ、トレーニング、ワークショップ、特別な題材を通して、RSHRを実現するためのアドボカシーをできるよう能力を向上する。
4. RSHRを実現するためのアドボカシーに向けた行動をとり、キャンペーンを促進し、主導する。そのことによって、国際的開発課題に影響を与え、これらの権利をすべてのレベルで実現することを可能にする社会的・経済的・文化的条件を作り出す。
5. 女性のリプロダクティブ・セクシュアルヘルス/ライツが、政治的・財政的・技術的支援を得て、幅広い社会的・政治的運動と連携するよう、政策決定に影響を及ぼす。
Values and principles
・会員重視 - 継続的にWGNRRの会員にとっての重要な課題を意識し、コーディネーション事務所と各会員との積極的なコミュニケーションを確保する。
・草の根重視 - 草の根の活動組織が力をつけていくことや会員であることから得るものがあることに特別に配慮し、頂点を当てる。
・尊重 - 会員とコミュニケーションをはかるときに、多様性と文化的差異や類似性を考慮する。WGNRRはすべてがいわゆる常識に属するとは限らないということを尊重し、理解する。
・相互依存性 - 会員相互の交流を促進する。そのことで、WGNRRは真にネットワークとして機能し、成果を出すことができる。 そのことは、このような組織の中で、アイディアの普及、体験やマニュアルの共有、対等な支援を通して実現できる。
・参加と関与 - コミュニケーションや関与のレベルやよく使われる方法はWGNRRが継続的にネットワークを通したやり取りの量と質を向上されるよう、観察され、分析されることになる。
・協力 - 可能で、適切なものであればなんでも、 WGNRRは外部の組織と協働し、ネットワークのメンバーが要求や目標に取り組むにあたって協力する機会を育てる。
・サービス提供者 - 会員間のむすびつきを促進することで、オランダのコーディネーション事務所は会員の相互扶助による地域での現実の改善を保障する。
・本当の世界性と代表性 - すべての業務において、WGNRRは地域ごとの特別のニーズや関心に注意を払う。
・若者重視 - 若者の参加は、リプロダクティブ・セクシュアル・ヘルス/ライツのプログラムと政策が若者のニーズに取り組むことを保障するために不可欠である。
・内省と説明責任 - WGNRRは、市民社会が、ドナー、パートナー組織や会員という多くのレベルで説明責任を負っていることに自覚的である。自らを女性運動の一部として自覚する市民社会組織として、WGNRRは究極的には女性全体、特にもっとも抑圧された状況にいる女性に対して説明責任を負っている。
民主主義と人権に忠実であるという本質的原則はWGNRRの組織的環境の枠組みであるべきである。その関与と責任として、 WGNRRは内省と説明責任とを維持するよう政策とシステムを開発する。
・国境を越える - 真に世界的なネットワークであるために、WGNRRは定期的にコーディネーション事務所の移転の可能性を探り、一つの国やシステムの中で組織化されることを回避する。ホストとなる組織を選ぶための注意深い手続きはその後になされることになる。
Our Members
WGNRRには世界中に1000人以上の会員、支援者、購読者がいる。そのほとんどが途上国に基盤を持っている。 28%の会員がラテンアメリカとカリブ海地域に、24%がアジアと太平洋地域に、 23%がアフリカと中近東に、7%が北アメリカに、18%がヨーロッパにいる。 |