社会資源がまだまだ足りない日本の現状では、援助者の情報量や理解力が大きな支えです。あれもこれもやるしかない方が多いと思います。しかし、個人でかかわるにはあまりに課題が大きいのも現実で、あちこちから孤独なため息が聞こえてきます。有効な援助をしたい、必要な勉強もしたい、周りの変革もしなくてはならない、でも、個人生活にも気持ちを込めなくては自分の足元が崩れていきます。
社会改革を進める道程は世界各地で共通した公私の苦労があります。カナダでのこの20年間で得たものをリンダ・ジンガロさんの進行で伝えていただきます。
援助する立場にある女性
相談員 カウンセラー ソーシャルワーカー 医療関係者や教育関係で働く人 行政や法律関係で働く人 女性運動活動者など。援助者の立場で性暴力被害への援助を共に考えたい人に広く呼びかけます。

カナダのヴァンクーヴァーの夏の一日はゆっくりと流れていきます。
さわやかな朝の空気と、頭上いっぱいの空。町のどこからも山と森が見えます。
サケや牡蛎のおいしい海岸に囲まれ、夏は北海道のようだといわれています。
夕日が海に沈む黄昏時は20:00頃。なんと本格的に夜になるのは22:00くらいです。
たとえば海辺の散歩、スタンレー公園での自転車乗り、アイスクリーム片手に繁華街のそぞろ歩き、バスの車窓からの市民混合観光、黄昏時のビール、本屋さんめぐり、ディスコで踊る、自前の交流会、勝手につくる分科会、水泳、郊外の自然地帯で深呼吸……などなどしたくなればなんでもできそうです。中味の濃い研修+黄昏時の自分の時間を楽しめます。
研修内容
女性に対する暴力を中心とする課題について、女性の立場に立った援助を考える研修になります。日本の現状にも詳しいリンダ・ジンガロさんがカナダ側の企画と全体進行を担当し、現場の活動者を講師として招き、質疑応答や自由討論も含まれます。
通訳者が同席し、日本語で研修を進めていきます。英語が苦手な方もどうぞ。
また、二次的トラウマへの自己対応方法、主流と周縁のとらえ方、援助者の役割と自分自身の人生感覚など、現在必要とされる課題を共に考えます。
- 研修内容の軸
- * 援助者は差別に敏感になる
- * ヴァンクーヴァーでの取り組み
- * フェミニスト・セラピーの実際
- * 社会的な無視、周縁化(marginalize)について
- * 援助者自身の中にある表現力、感性を広げる試み
- * 援助者が自分を整え、いたわり、納得して生きるために
(具体的な研修内容はまだ決定していません。)
滞在先
参加費
お申し込み・お問い合わせ

- 共同企画
- すぺーすアライズ
- リンダ連絡事務所
- NPO法人女性の安全と健康のための支援教育センター